講義準備

先週実施したテストを踏まえ、出席者の理解度確認はもとより、欠席者の予復習実施状況を把握するために、今週末の講義開始前に実施する構造力学ミニテストを作成してみた。平成7年度本試験の反力計算問題から1問と、静定構造物の力のつり合いについての理解状況確認のための問題と、2問用意。

令和2年度建築士資格講義始まる

明日から、令和2年度の二級建築士資格講座が開校される。
学科と製図の講義を受け持つが、学科は構造Ⅲを担当。

明日は、開校ガイダンス。その中で、受講生の実力を見極めるテストがあり、構造パートの解説をすることになっている。そのための準備。

こんな感じで、講義の流れをイラスト化し、当日板書や口頭説明、あるいは実際に受講生にやってもらい感じてもらう。特に力学は、見えない力の流れをいかにイメージできるか?というところに重点を置いている。

どう教えれば理解してくれるか?
という視点だと講師目線になりがち。そうではなく、自分が受講生の立場として、「こんな感じで教えてくれれば理解し易いんだけどなぁ」という受講生目線を常に意識して、講義準備をしている。

静定構造物の反力の求め方のポイント

ボク自身は20代前半から現在までの約30年間、ずっと意匠設計畑を歩んできていて、一級建築士の資格を持ってはいるが、いわゆる構造設計者ではない。一級を取るのに、実務2年で二級建築士を取得し、さらに実務4年を経て一級建築士の受験資格を得た。その際の試験勉強でも、構造が一番の苦手だった。特に力学は不得意中の不得意分野(汗)だから、構造の講義を担当した初年度は、かなり苦労した経験がある。その時の苦労を考えてみると、受講生の心境以上のプレッシャーを感じながら、講義の準備をしていたことが、いまだ新しい記憶として残っている。つまりその時の状況は、まるっと、受講生の立場だったと言い換えられるんじゃないかと。まさにその時の自分の学習方法を元に講義準備を行っている。さらに、ひとつのことを教えるのに、多方向からのアプローチとして、最近のネット情報や、過去10年以上前の問題集の研究等々をやっている。なので、結構時間を要してしまう。然るに、そこにはやっぱり要領の良い講義準備というものは存在しないと感じている。

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