極小空間の模索。
建坪を9坪前後で、トータル15〜20坪を想定し、なるべく自然なままの素材を使う。外壁は、基礎工事で掘り起こした“土”とか、羽柄材の“板“だとか。コストを抑えつつ、手の痕跡が味になるというか、なんとなくそんなイメージ。
極小空間で考える時に、2階に上がるための階段の面積が非常に無駄なものに見えてくる。階段は造らざるを得ないが、上下移動の他に、何か別の機能を持たせられないか?その辺りも設計の勘所となる。
自然豊かな土地に、一旦建物周囲を囲い取り、その中に「人工的な自然が」入れ子状に嵌っているような。自然の中に、あえて自然を入れ子状に再現することで、何か面白い効果が生まれて来やしないかと、目論んでみたり…