予算との折り合いがつかないまま打合せを終えた。
あり得ないくらいかなり限界に近い数字を減額したが、インフラの部分で未確定事項があるために、もうひと越が欲しいということで、更に見積額を詰める方向で次回へと持ち越してきた。

プランはこのまま進めて欲しいとのこと。建築部分は前回の打合せで切り詰められるところは切り詰めており、残すところは設備廻りのみ。キッチンや洗面台の仕様を変更したり、既製品を造付で大工工事とした提案に変えてみたり…これに併せ、プランの部分変更とか。

建物イメージはそのままに、考え得る削り落とせる部分はとことんまでそぎ落とし、コストパフォーマンスは限界にきているので、かなりシンドイが、一応目途を立ててみた。

設計は、単にデザインだけでは成り立たず、特に住宅という建築タイプはコストとの闘いが常につきまとう。コストバランスに対するセンスも問われるのだ。

投稿者

saruwatari

猿渡 浩孝
建築デザイナー(一級建築士)

1964年大阪府にて出生。
設計事務所に勤めながら独学で建築を学ぶ。建築をもっと知りたいとの思いで1992年、スケッチブックを片手に半年かけて世界旅行に出かける。
結婚を機に、岩手に移住。岩手弁にもそこそこ慣れたが、やっぱり地元大阪の関西弁をこよなく愛す。ウルトラ系のトレイルランニングレースに出るため、ランニングと水泳、時々筋トレで日々鍛錬に励む。