極小空間の模索。
建坪を9坪前後で、トータル15〜20坪を想定し、なるべく自然なままの素材を使う。外壁は、基礎工事で掘り起こした“”とか、羽柄材の““だとか。コストを抑えつつ、手の痕跡が味になるというか、なんとなくそんなイメージ。

極小空間で考える時に、2階に上がるための階段の面積が非常に無駄なものに見えてくる。階段は造らざるを得ないが、上下移動の他に、何か別の機能を持たせられないか?その辺りも設計の勘所となる。

自然豊かな土地に、一旦建物周囲を囲い取り、その中に「人工的な自然が」入れ子状に嵌っているような。自然の中に、あえて自然を入れ子状に再現することで、何か面白い効果が生まれて来やしないかと、目論んでみたり…

投稿者

saruwatari

猿渡 浩孝
建築デザイナー(一級建築士)

1964年大阪府にて出生。
設計事務所に勤めながら独学で建築を学ぶ。建築をもっと知りたいとの思いで1992年、スケッチブックを片手に半年かけて世界旅行に出かける。
結婚を機に、岩手に移住。岩手弁にもそこそこ慣れたが、やっぱり地元大阪の関西弁をこよなく愛す。ウルトラ系のトレイルランニングレースに出るため、ランニングと水泳、時々筋トレで日々鍛錬に励む。