01apr1992(wed)くもりのち晴れ
重慶から昆明まで24時間。一番安いクラス(硬座)の硬いシートで、ゴミの山と、ワイワイガヤガヤ感が四六時中続くという地獄絵図列車。
シートは、硬座というだけあって、メチャクチャ硬く、リクライニングも無し。30分おきに、お尻半分ずつ交互に浮かせ、休ませるというテクニックは必須。とてもじゃないが、ベタ尻で座った日にゃ、ケツが4つに割れそうだ笑
お尻が、お尻が…
ヒイィ~、ハァ~!!
深夜にもかかわらず、ワイワイガヤガヤ、お尻は4つに割れそうな…そんな状態だから、寝ようにも寝れず、そうこうするうちに空が白み始め、昆明駅に12:02到着。一昨日からの重慶駅野宿と併せて、48時間もの不眠。列車を降りたとたん、脚が地に着かずフワフワする。
しかし、サスガ昆明。上海やこれまでの都市とは違い、ずいぶん暖かい。晴れの良い天気も手伝ってか、体感的にはこれまでの気温より10度以上は暖かい気がする。気分はルンルンだ~w
早速、今日の宿を探さないとイケナイ。もぅ、野宿はイヤだ汗
当時、日本人海外旅行者のバイブル的存在、地球の歩き方を頼りに、片っ端から安宿を探し回る。しかしどこをあたっても…没有!(おまへん!!)の一点張り。ホンマ疲れるねん、中国。
またかよぉ、重慶の記憶が頭をかすめる。考えてみると、ヤバイよ、ヤバイよ~のフレーズは、出川哲郎よりずっと前にオレが普通に使ってた気がする笑
途方に暮れる。が、ちょっとまて!いま一度冷静になれ!!我に返り、ふっと周りをみると、ちょいちょい外国人旅行者(バックパッカー)おれへん?あれ、コイツらどこいくんやろ?今日の宿は?絶対安宿に泊まるんちゃうん!という、外国人旅者三段活用が脳裏を過ぎった!これや~!!
ストーカー如く、後をつけてみる。
ビンゴおぉ~っ!!
結構立派な飯店だが、フロントで部屋を聞いてみると、ドミトリー(多人房)で1泊10元(250円ほど)
キタ~!!
これで一安心。さっそくチェックインし、荷物を解く。シングルベッドが10台ほど並ぶ大部屋。普通は2段ベッドだけど、ここはシングルベッド!しかも偶然に、大阪から上海までのフェリーの中で知り合った日本人が居た。男女混合部屋というのが当たり前で、女子も堂々としたもの。さすがに男女共にパンツ一丁は居ないが… 当時は、外国人旅行者と言えば、大体が日本人かドイツ人。タマに、フランス人とかだったけど、ドイツ人は日本人にとても親切。
その日の夜は、同室の日本人たちとワイワイ、近くの食堂で夕食。朝から何も食べておらず、無我夢中に食べ、そして久しぶりに楽しい夕食となった。
次回へと、つづく…
01apr1992支出********
朝:食事なし、昼:食事なし、夜:色んなものをドミトリーの人たちと(13元)、タバコ2箱(4元)、ジュース(5元)、バス(4角) 計32.4元(794円) ※中国の食費は、酒代も入っての額だから、他の物価の割合からすると相当安い。特徴的なのは、コーラとか洋物ジュースが高価。しかも冷えてない。地元のビールの方がよっぽど安い!でも生ぬるいので、んぐんぐ、ぷっはぁ~!!とはいかない。作家の椎名誠が、アジア圏のビールを、馬ションビール(馬のしょんべんビール)と例えていたが、あながちハズレでもなく、言い得てミョ~な、代物。