2級建築士学科構造初回講義終了

受講生の皆さん、初回構造講義お疲れさまでした。

反力・応力計算は順調に学習が進み、去年の要点攻略講座で、初回本講座までに、反力・応力計算は完璧に仕上げてくる!という目標を掲げ、その確認テストの結果は全員満点で、差し当たっての短期目標は達成できた。

この他の短期目標としては、
毎回のテストで90点以上、模擬試験(1)で、力学問題は満点を目指す。

中期目標としては、
模擬試験(2)(3)は、全学科平均80~90点!学院全国ランキング上位を狙う~!!

長期目標として、
学科本試験2週間前に実施の、総合模擬試験で100点。学院総合ランキング全国1位を目指せ~!と、指導した。学院で全国1位は、昨年獲得していたので、この調子であれば、今年の受講生も無理な話しではないと思ったのだ。

しかし本試験ではあまり無理をせず、力を抜いて、80点くらいでOKやで~!と(笑)いずれ、学科合格が楽勝できるような指導と、更にその先の製図試験にスムーズに繋げることを考えている。

Tハウス見学

Mハウスの施主をお連れし、Tハウスの見学をしてきた。

同時期の計画だったということと、建坪としては同じような大きさ、仕様もほぼ同程度ということもあって、外観や内部の雰囲気などは、百聞は一見に如かず ということで、実際に見てもらうことにした。

仕上の決定と、計画面積に対する空間の物理的大きさの確認。そして一番伝えたかったことは、面積はあくまでも図面上のものであって、必ずしも空間から与えられるイメージとは別次元のものだということを、体験して欲しいと思った。つまり、空間というのは、物理的面積に支配されないものだということを。

カーテンが不要なしつらえを前提に、吹き抜け空間から視線を上げたその先には、空が広がる大きな窓。明るければ良いというものでは無く、空間に奥行きを与えるために、光と影のバランスを考えたり。部屋があるから、窓を取るということではない。内部からの視線に対し、外部の視線を調整する。またその反対も然り。すべてはバランスを考えながら、注意深く窓の配置を考える。

その結果としての空間であり、そいういう思いで日々設計に取り組んでいる。

※施主のプライバシー保護のため、この記事に写真は掲載しておりません。

講義準備

令和3年度の二級建築士学科講座が、いよいよ今週末から始まる。
講座ガイダンス及び、1回目の講義は担当学科の構造なので、その準備の最中。

応力図(断面力図)がここ近年、連続で出題されていることを鑑み、3年ほど前から応力図に力を入れて教えるようにしている。本来であれば、応力計算と同時に応力図も教えるようにすれば、理解力も深まる筈なのだが、基本、合格するための講座なので、出題率が低い問題は後回しにされ勝ちなワケで

しかしここ3年程、連続で静定構造物の応力図が出題されていることもあって、計算とセットで講義している。静定ラーメンの問題のみだが、単純ばりの基本的な応力図はすでに去年の力学講座で、指導済み。本講座からは、過去問から静定ラーメンのM図とQ図を教えていく。

その甲斐あって、前年度本試験の応力図問題は、学院で正答率ダントツのトップだった!

Tハウス現場最終確認

外壁板張りの最終塗装色と、諸々の仕上がりを確認しに現場へ。

不具合箇所は、まったく無く、むしろ施工レベルが高くて唸ることしきり。空間としては非常にシンプルで、その平面構成も特殊にしたつもりはないけど、施工にはかなり手が掛かったと、監督さんには良く言われ実際、予定より約2ヶ月延びた施工期間がそのことを物語っている。

外壁板張りの塗装は、濃い色味の板材に合わせ、画像の塗装見本で決定。

インナーガレージを兼ねたエントランス部の土間コンを打設した後、完了検査の予定。

Mハウス現場確認

Mハウスの状況を確認しに現場へ。

基礎根伐り中のMハウス現場

杭工事を終え、基礎の根伐り施工中の現場。
計画地の周りは田んぼの吹き曝しで、奥羽山脈からの吹き下ろしと、岩手山方向からの風がかなりの勢いで吹き付ける。

居久根の風景

この地域、通常ならイグネと呼ばれる杉林で敷地を囲い、強風から住まいを守っている。その杉林が平野部の水田に点在し、独自の風景を醸し出す。しかし今回の計画は、新たに田んぼを埋め立てた土地のため、その杉林がない。強風から住まいを守るためには何らかの策が必要と思い、イグネの役割を担う防風壁をプランに組み込んだ。奥羽山脈と並行に壁を立て、エントランスアプローチとLDKを風から守る。それが、この建築のアクセントとなり、またアイストップとして機能することを目論んでいる

この先、鉄筋工事にコンクリート工事が控えるが、気温が5度を上回る日はなく、氷点下が続くので、AE剤の使用、ジェットヒーター等の使用で養生の厳密化を図ってもらうよう現場サイドに伝達。とかく住宅の現場は、それらが有耶無耶にされ易く、また見積りは、厳冬期のものではないので、それら費用を見越しておらず、施主に説明しその分の費用捻出等の策が必要だろう。そういった施主と現場との調整役も、設計者は担うことになる。

構造力学講義

2級建築士で扱う静定構造物の力学の講義。今回は、応力について。

3つのつり合い条件式を使って計算するのだが、間違った箇所を後から追えるように、その計算過程をしっかり記述する!と、口角泡を飛ばしながらって、コロナ対策でマスクして喋るので、泡は飛びませんけどね  指導したことが、同じ講義を聞いた他者との比較で、どれだけの違いがあるのかを自覚させるために、2人同時に前に出てもらい、左右に分かれて計算させている。

その場で同じ内容を聴講しているにも関わらず、左と右の受講生が記述した計算過程で、これだけの違いが出る。面倒だから端折るとか、性格の問題とか、そういうことではなく、意識の問題なんだと思う。如何にそのポイントについて意識させるか?それは講師の務めであり、義務である。

本人に直接、こうして、あぁしてと喋ったところで、それを理解できないでいる受講生が実に多いこと。そういう受講生に限って、中々うまく伝わらないのである。伝わらないから、できないでいるのだろうけど。

そこで考えた末の対策として、きちんと出来ている受講生と、喋ってもそれを実践できていない受講生を、左右同時に黒板で問題を解かせることにした(上の画像)

一目瞭然!
これが、大いに効果あり!!理解できていない本人も、教室全員の前でそのことを否応なしに意識せざるを得ない状況に立たせられる。そうやっても、出来ない受講生もいることは確かで。そういう場合は、最後教室に居残りさせて

虎の穴!

での猛特訓が、待っているのである

いよいよ来年から、本講座がスタートする。それまで約一カ月もの時間が空くので、自宅学習の推進も同時に行って今回の講座を終えた。

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