令和3年度講師研修

今年度の、建築士資格試験の講師業がスタートする。

まずは、講師研修が明日に控えているのだが。
自分の苦手な、ロールプレイングがメインの研修テーマ。「ロープレ」やな響きだ。一般受講生を前にするのと、受講生役の講師を前にするのとでは、全然ちゃうやん!テーマ(指導場面)が決まっていて、そのテーマ毎に演じるワケなんだけど。アクターになり切れ!と自分に言い聞かせるが、コレが中々なり切れないもどかしさ。毎回、毎年

指導講師という立場上、気負い過ぎてワケが分からなくなる。考えていたことが、全部ふっ飛ぶ  人を前にして何かを喋る時にだけ、引っ込み思案な性格がモロに露呈し、昔からこういうの得意じゃなかった。これを、毎年ヤラされる。つらい、とてもとてもツライ

あぁ、イヤだ。イヤだ。カボチャやジャガイモを前にして喋るつもりでとよく言うが、そんなの絶対ムリ~!!

だって

人間なんだもの(相田みつを)

2級建築士構造学科指導講師研修へ

構造の学科講義は、今年は合格率100%と万々歳で終え、製図講義が始まり…

週2回の登壇と2クラス分の図面添削に、講義準備(読取りからエスキス例と別案2~3案、作図見本の作成、講義の流れの把握と受講生の能力に合わせた追加講義)、会議、研修、毎回のレポート(S学院、レポート好きなんよねぇ)その合間に本業の設計業務と、製図講義がはじまってからの2カ月間、休日返上で突っ走ってきた。

それらがやっと終わったと思ったら、妻の実家の農作業(汗)

 分身の術でも、使うしかあるまいw

そんな思考に支配されつつ
明日は、学科指導講師研修で、東京のS学院本社に呼ばれている。名誉なことではあるが、自分は本来自由でありたいと思ったのが独立のきっかけで、好きなことを好きな時にヤル。そんな生き方を望んでいたハズだったのだが…

あくせく働くのは好きじゃない。というか、性に合わない。スケジュールをパンパンに、どうよオレ!ちょっとはヤッテルぜぇ~!!って、アホかと思う。(すんません、不快に思った方、全くおっさんのボヤキということで)

まぁ、食べさせてもらえるだけの稼ぎでエエねん。
って、今回のお題から遠ざかったわ~

構造Ⅲ重要項目強化講座

2級建築士学科試験の構造Ⅲで平成30年に、いきなり~!断面力図が出題された。過去問題を平成元年にまで遡ってみると、平成1、2、4、8、11年と出題されていたが、その後平成30年までの約20年間、まったく出ていなかった。いや、出されていたかも知れないが、いまは調べる手立てがない。

これには、当時の受験者の殆どが戸惑ったに違いない。本来、力学計算は、断面力図と共に理解しておかないとイケナイはずなのだが、すっかり断面力図が抜け落ちた学習になっていたのだ。単純ばりのせん断力図、曲げモーメント図に関しては、応力度計算の範囲で一応、基本形は学習する機会はあっても、静定ラーメンの断面力図にまでは触れていなかった。

平成30年に、この断面力図問題が出されてからは、 応力の判断のみで計算なしでも解ける問題に力を入れた講義内容とした。

断面力図を柱とした特別講義を明日おこなう。講義の内容以外にも、過去の問題を網羅し、さらにはオリジナル問題を準備しておく。問題をどんどん解かせて、見たことのない問題でも、落ち着いて解けるように、適応力をつけさせようと思っている。

ロープレ

ロール・プレイング、いわゆる役割演技。
…イヤな響き。

今週末、建築士資格講座学校の講師研修があり、そこで実施しなければならない。と言っても、今回は指導講師の立場なので、自分は実施しなくて済む(ホッ)けど、いつもは実演し、助けてぇ~!状態の自分が居て💦

良い点、真似したい点よりも、改善指摘事項の方が多く、いつも気持ちが凹んでしまう。そういう自分に前向きになれず、毎回ロープレ葛藤が始まる。

ワ~ィ!実演しなくて済む~!
と素直に喜べない。なんせ今回のまとめ役を司ってるので、気は抜けない。というか、いつもよりプレッシャー。

そもそもロープレって何?
建築設計事務所の主催者としては、ソンなものには縁遠く、講師業を引き受けた時点でいきなりやらせられ、こういうのに慣れてないので、ええトシこいたおっちゃんが、しどろもどろになる。学科の他に、製図もあるので年に少なくとも2回はやらないといけないので、も~ぅ大変!まさに、いつもの自分より誇大表現的な演技をしないといけない訳だから、舞台俳優になりきったつもりでやらないとアカンのよ。しかし、やる前から気持ちが凹んでるので、上手くいくはずがない(笑)

そう、まさにソコやん!
うまくいくためには、ロープレそのものの意図を知らないとイケナイ。
演技するため、今回は演技してもらうために、進行役として自分なりの方策を考えないとイケナイんだろうなぁ…ということにたどり着き、ちょっと調べてみた。 研修、明日なんだけどねぇ💦

・・・

自分が受け持つ実際の講義に関しては、吉本新喜劇風に楽しくできないかと模索中(笑)

木造建築(構造)設計養成講座

中大規模木造建築の構造を中心とした設計講座を、一昨日受講してきた。

構造の中でも木造は特殊で、構造を生業としている構造設計者でも、住宅系の小規模建築以外の木構造に関しては得意不得意があり、それくらいRC造やS造とは一線を引く独特な構造形式でもある。

とは言っても、大規模建築で法規的にも不利な木造をわざわざ選択するという機会は滅多にない。あえて意匠的な側面で木造にする、という意図を持たない限りはコンクリートか鉄骨が普通である。意匠的な意図があったとしても、主構造は鉄骨等で、仕上に木を使うということの方が合理的で、法的にも、建築物そのものの安全上の意味においても理に適っている。

では何故?受講したかと言うと、建築設計以外に、建築士資格試験の学科構造講師も務めていて、構造分野という広義の意味においての学習を意図したもの。そんなことがない限り、先ほどの工法的合理性を考えたときに小規模建築以外の建物に、木造を選択するということはない。つまり、受講はしなかったろうと思う。

今回のテーマは木構造だったが、講座や講演そのものの受講という意味においては、我々設計者は職能技術者としての資質や倫理観向上の上では、必要不可欠なものといえるだろう。

静定構造物の応力

今週末の講義に向けて、その準備。
前回は、反力計算。本試験で反力計算のみの出題は、4、5年前から無くなり、応力を解く過程での反力計算という扱いに代わってきている。今回は、単純ばりと単純ばり系ラーメン(いずれも静定構造物)の応力計算についての学習。

講義準備(応力計算)

近年、曲げモーメント図が出題されるようになったこともあり、今年からは、断面力図も同時に理解できるような講義内容で準備を整えてみた。と同時に、前回講義の復習として反力計算ミニテストも準備しておく。

来年7月の2級建築士本試験に向けて、構造の予備講義は先週から始まっているが、この年末年始の長期休暇が取れる時期に、自宅学習をどれだけ頑張れたかで、その差は大きく開くと考えている。力学は先手必勝!苦手だからと後回しにしていると、最後に痛い目に合う。そういう受講生を沢山見てきているので、そうならないように、短期(開講まで)、中期(模擬試験1まで)、長期(本試験まで)と、スケジュールを立てさせて、計画的に学習するような指導にも努めるようにしている。

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