Tハウスドローイング

建築の道を歩み始めた30年前は、パソコンなんてほとんど普及してない時代。あっても、今のようにパソコンで絵を描いたりということもなく、そもそも図面も手描きだった。

だから当時の建築プレゼン資料は、全て手描きで作成した。
その流れで、設計意図の伝達(表現)手段のひとつとして、ドローイングがあった。様々な表現手法があり、僕は好んで上の画像のように、鉛筆のみでデッサン風のドローイングを描いた。

これは、iPad ProとAppleペンシルで描いたもの。割と鉛筆で描いたデッサンに近い表現ができる。使用ソフトはAdobe fresco、微妙な筆圧にも反応してくれる。

紙と鉛筆なしで、ドローイングが描ける時代に拍手!

Tハウス現場

リビング吹抜け照明の位置決めで現場へ。

まだ内部足場が組まれたままの現場。
意外と時間が掛かったクロス工事もようやく終わり、あとは照明、設備機器の取付と、塗装、外構関係を残すのみ。

さて本題。照明用のソケットは、普通の碍子むき出しの物ではなく、木製カバー付きのものをネットで探し、器具指定した。付属の標準コードでは長さが不足する上に、巻き癖のついた硬いビニールコードがヨレて、スッと垂直に垂れてこないことを想定し、布製コードに取替えて欲しいことも併せて伝えておいた。

しかしながら、コードの取り換えを安易に考えていたようで、けっこう無理な注文をしていたらしく、器具の部品形状では、指定のコードが付けられないと判明。現場サイドで色々検討してもらった結果、何とか形になるような策を講じてもらえた。監督さんと電気屋さんには苦労を掛けてしまったようでやはり、ひとりの力では当然だが、現場は中々立ち行かない。図面では納まったように見えても、実際現場では、色んな職人さんの腕に支えられているというのが実情だろう。現場の意見を参考にしながら進められる体制が早期に整っていないと、設計者の意図したものが、独りよがりだったということもあり得る話し。絵画や彫刻といった芸術分野と違い、自分の腕ひとつで表現できる世界ではないからと言えばそうなのだけれど建築は、奥が深い。

照明の高さ方向を決定し、完了検査に向け、法令要素をとりあえず確認しておく。特に24時間換気の吸排気口の位置については、完了検査時に指摘されやすい。申請時と位置が違っていることに気付かなかったりするのだ。

分室に戻り、現場の要所を確認し、気付いた点を監督さんにメールで打診しておく。

時間の経過と共に、かなり意図した色合いに落ち着いてきた板張りの外壁。無機質な金属系サイディングと木の自然な感じの対比が、この住まいの良さとなって欲しいのは勿論だが、木のぬくもりが周囲との調和を担ってくれることも期待している。なので極力木目の印象を残した上で、薄く木材保護着色塗装を施す考えに落ち着く。現場をみるとクリアーをかけて終わりでも良いかと思ったりもするが、最終的には塗装サンプルを見て決めようと思う。

①既製アイランドキッチン
②目隠し壁で囲ったライトコートに水廻りを隣接させる。北側配置の水廻りだが、明るさと解放感を出すための演出。
③バスルームにも、バスコートに向けて絞り込んだ開口がある。バスルームはいわゆる既製のユニットバスのため、極力解放感を演出したかったため、洗面との仕切りはガラスのパーティションにしている。
④約30坪と小さな住まいだが、トップライトやLDKへのアプローチに敢えて廊下を配した。
⑤階段は木の塊というコンセプト(無垢板の仕様だったが、集成材に変更)

Tハウス板張り外壁の塗装

外壁板張りの塗装と、内部塗装関係の確認、リビング吹抜ペンダント照明の位置決め。

外壁はやはり折角の板張りを塗りつぶしてしまうというのは止めにし、もう少し板が太陽光で焼け、落ち着くまでギリギリ待ってからの決定とした。いずれ、下地の板目が分かるようなイメージで、薄く着色をする予定(上記レタッチ画像)

あ、そうそう。そもそもここは22条地域なので、法令上、外壁は不燃材で仕上げなければいけないので、当然木材の板は張れない。しかし画像左側の防火袖壁を設けることで、緩和されるのである。

ペンダント照明の位置は決めてきたが、高さ方向(配線の長さ)は後日、内部足場が外れるギリギリの段階で決定することに(画像右)

工事も大詰め。内部クロスと、設備機器の設置、アプローチを兼ねたインナーガレージの土間コンを打設したら、いよいよ竣工だ。

Tハウス外壁木部塗装の検討

着色するか否かの検討の前に、やはり現段階で予算上ウヤムヤになっている、植栽の再検討をちょっと打診してみる。

下段左の画像(クリア塗装)、やはり植栽を入れれば、木部のナチュラルさを出しても良いかと思う。上段左の画像(茶系濃色塗装。木部は透けてみえないように濃く着色)は、ちょっと違う気がする。せっかく外壁を板張りにした意味が無くなってしまっている。
下段左の画像(茶系薄色塗装。木部の下地が透けてみえる程度の着色)が、絵的にはシックリくるのではないかと目論んでいるのだが

何分、予算あっての工事なので、強制はできないけど。やっぱり植栽が入った方が良いよねぇと、誰が見ても判断できるかと思うのである。

Tハウス現場打合せ

照明位置、内外塗装色、畳表地、クロスについて現場打合せ。足場が外れないと全体のイメージが掴めないので、外壁木部の塗装のみ未決定。

上の写真、外壁木部のイメージは茶系と考えていたが、現場を見て、木の素朴な自然感を表現してみるのも悪くないかなぁと思い直し、クリア、茶系2色の3パターンのサンプルを依頼し、それを見た上で次回の決定とした。

右の画像のように、そもそも当初はこんなイメージだったけど、考えていた窯業系の外装材ではかなりの予算オーバーとなるため急遽、金属系の外装材に変更した。これに伴い、外装色が全く違うブラックを選ばざるを得なかったという経緯がある。

画像左下が当初考えていた窯業系外装材。色味はグレーっぽいが、減額のため画像右の金属系外装材(ブラック)に変更。写真では、光の加減で同系色に見えるが、全く別物。ちなみにどちらもGOOD DESIGNに選ばれたようだ。なので材料的には、メーカー主導のものではなく、外部デザイナー集団により、公に認められた製品であるため、その見栄えや製品自体の信頼度は大きいはず。

で、木部の塗装に話しを戻すと、木のナチュラル感を出すクリア塗装を施すには、植栽との一体感が欲しい。3本の植栽を木部前面に配置する計画としているが、予算の都合もあり、現在はウヤムヤになっている。植栽の有る無しで、建物の印象を変えてしまうし、今回の木部の配色にも影響するようにも思う。

チョコっと、木部の塗装イメージをラフ(強引)に現状の写真を元にレタッチしてみる。
やはり、足場が外れないとダメねぇ
ただ言えることは、木部そのままの素朴な印象を表現とするには、やはり植栽が無いと建物ベースとなるブラック色との対比を考えると、浮き過ぎてしまうような感じ。

明日、足場がすべて外れて建物全景が現れるというので、現場打合せを予定している。ファサードを撮影し、少し詳細に完成後のイメージを作って検討したいけど、明日は、雨の予報

Tハウス現場

以前、建物一部の外壁材を間柱(杉材)で仕上げると書いたが、その外壁が張られていた。もっと荒々しいものを想像していたが、意外と普通の羽目板と変わらない。羽目板との違いは、値段が安価であること、死節があるか否かという品質上のこと、一番の違いは板の厚み。間柱なので、30ミリもあってぶ厚い。一方、羽目板は12~18ミリ程度と薄い。この違いは大きく、板が薄いと反ったり、板同士に隙間が出来たりする。構造材なので、ほぼ気乾状態と含水率も低く、板に厚みがあるので、変に反ったり隙間が出たりすることが少ない。

これは結果的に、中々にグッドチョイスだったと思う。

あとは、板材の色味が均一になるように、木材保護塗料を施す予定。

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