Tハウス現場

リビング吹抜け照明の位置決めで現場へ。

まだ内部足場が組まれたままの現場。
意外と時間が掛かったクロス工事もようやく終わり、あとは照明、設備機器の取付と、塗装、外構関係を残すのみ。

さて本題。照明用のソケットは、普通の碍子むき出しの物ではなく、木製カバー付きのものをネットで探し、器具指定した。付属の標準コードでは長さが不足する上に、巻き癖のついた硬いビニールコードがヨレて、スッと垂直に垂れてこないことを想定し、布製コードに取替えて欲しいことも併せて伝えておいた。

しかしながら、コードの取り換えを安易に考えていたようで、けっこう無理な注文をしていたらしく、器具の部品形状では、指定のコードが付けられないと判明。現場サイドで色々検討してもらった結果、何とか形になるような策を講じてもらえた。監督さんと電気屋さんには苦労を掛けてしまったようでやはり、ひとりの力では当然だが、現場は中々立ち行かない。図面では納まったように見えても、実際現場では、色んな職人さんの腕に支えられているというのが実情だろう。現場の意見を参考にしながら進められる体制が早期に整っていないと、設計者の意図したものが、独りよがりだったということもあり得る話し。絵画や彫刻といった芸術分野と違い、自分の腕ひとつで表現できる世界ではないからと言えばそうなのだけれど建築は、奥が深い。

照明の高さ方向を決定し、完了検査に向け、法令要素をとりあえず確認しておく。特に24時間換気の吸排気口の位置については、完了検査時に指摘されやすい。申請時と位置が違っていることに気付かなかったりするのだ。

分室に戻り、現場の要所を確認し、気付いた点を監督さんにメールで打診しておく。

時間の経過と共に、かなり意図した色合いに落ち着いてきた板張りの外壁。無機質な金属系サイディングと木の自然な感じの対比が、この住まいの良さとなって欲しいのは勿論だが、木のぬくもりが周囲との調和を担ってくれることも期待している。なので極力木目の印象を残した上で、薄く木材保護着色塗装を施す考えに落ち着く。現場をみるとクリアーをかけて終わりでも良いかと思ったりもするが、最終的には塗装サンプルを見て決めようと思う。

①既製アイランドキッチン
②目隠し壁で囲ったライトコートに水廻りを隣接させる。北側配置の水廻りだが、明るさと解放感を出すための演出。
③バスルームにも、バスコートに向けて絞り込んだ開口がある。バスルームはいわゆる既製のユニットバスのため、極力解放感を演出したかったため、洗面との仕切りはガラスのパーティションにしている。
④約30坪と小さな住まいだが、トップライトやLDKへのアプローチに敢えて廊下を配した。
⑤階段は木の塊というコンセプト(無垢板の仕様だったが、集成材に変更)

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