マンホールのふた、フタ、蓋

出張、あるいは旅先でのちょっとした移動手段は、自分の脚。
目先に飛び込んでくるマンホールの蓋のデザインが気になってしかたがない…笑

地域の特徴を活かした手の込んだデザインが多い。巷には、蓋フェチなる強者がいるくらいだからね。ちなみに、弘前市のマンホールには必ずの印が入ってて、なぜマンジ?…調べてみると、藩政時代の津軽氏の旗印を市章としているらしいのだ。という諸々の事情や情報がデザインとして蓋に記されていることがわかる。もっと突っ込んで考えると、日常の風景の一部にあって、意外と奥深い造詣が隠されていると見て取れるのが身近なマンホールの蓋といえるのではないか。町中は情報デザインで溢れかえっているということに鈍感になってしまうと、

ボ~っと、生きてんじゃねーよ!

と、チコちゃんに叱られる姿が目に浮かぶ…

東京2

東京へ来たら、必ず寄ってみたくなる場所。

東京カテドラル聖マリア大聖堂
設計:丹下健三

画像左上:代々木体育館 画像右上:東京カテドラル聖マリア大聖堂
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明治神宮へは必ず寄ることにしていて、境内を通って代々木公園からの代々木体育館が好きなコース。ランニングウェアで、なるべく公共交通機関を利用せず、ランニングで回るというのが自分流。だけど、明治神宮境内のランニングはNGというのを最初知らずに走ったら、守衛のおっさんに警笛をピピーッ!!と静止させられ、泡食った苦い経験があって…汗

丹下さんのこの2作品は、ボクの中では 魂を揺さぶる建築 のひとつ。
こういうタイプの建築をつくる建築家はもう存在しないし、時代の要請や建築の潮流、考え方、技術面、色んな意味を含んでの 魂を揺さぶる建築 のひとつ。

東京

良し悪しは別として
建物を見に出かけることは、すごく大事だと考えている。

狭山の森 礼拝堂
設計:中村拓志
狭山湖畔霊園 管理休憩棟
設計:中村拓志

ボクが感じている、この建築家の作品全般に言えることは、素材の使い方が実に見事なんじゃないかと思っていて。建築というのは、環境へ与える影響というのは図り知れず、それを活かすか殺すかは、形態はもちろん、素材や色の使い方が重要であり、それらをうまく組み合わせることに長けている建築家と言ったらよいだろうか。

特に2つ目の管理休憩棟の水盤を組み込んだ部分。太陽の反射光が天井面に映し出され揺らぐ光景は、まさにあの世とこの世の臨界にある建築を彷彿とさせる演出だと感じた。光が映し出される天井は、大ぶりな垂木で力強くシンプルに構成され、木造の素材そのもので表現したところも心憎い。そして何より水盤には、周囲の木々や空が映り込んだ状況を、建物内部に浸透させる物理的効果をも持っている。素材そのものを持ち込む技術だけでは、人の心には深い影響を与えない。これに加え、周囲の環境との見事な調和(調停)があってこその環境としての建築である。そのことを実に心得ている建築家なのだと思う。

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